年上の部下への接し方

年功序列」の会社図がすっかり衰退した日本。

 

代わって登場した「成果主義」が一時期騒がれてましたよね。

 

さらには「終身雇用」体制も崩壊して転職が盛んな世の中になりました。

 

そうなれば会社内では、新卒で10年目でバリバリやり手の社員だったり、他社で10年勤めたあとに中途採用で1年目のペーペー社員などが入り混じる現象が起きたりします。

その結果として、「年下の上司」「年上の部下」が出現しますよね。

 

私も管理職の経験がありますが、「年上の部下」がいたことがあります。

 

 年齢は関係ないとは言われますが、やはり心の中で引っかかる部分はありますよね。

 

今回は「年上の部下」に対する接し方の悩みについて、私なりに感じたことをいくつか挙げていきます。

 

1.いきなり敵視される

上司を名乗る年下の人が突然現れたらどうでしょうか?

それまで十分に信頼関係の構築や、実力をお互い把握している状態なら別として、基本的には「気に入らない」と感じる人は多いです。

 

こちら側としては全然敵意を持っておらず、むしろ好意的であっても、立場の違いというのは強い心理的な壁を生みます。

 

私も最初は話しかけてもスルーされるようなこともありましたが、めげずにまともな対応をしていけば関係性が構築されていきますので、やはり信頼を作るには時間がかかるということですね。

 

2.指示の出し方に悩む

上司である以上は、指示を出さないといけない場面がかなり多くなります。

しかし、年下に命令されるというのは良い気分ではありません。 

 

指示をするだけで「偉そう」と思われ、敵意を抱かれることもありますよね。

 

そこでサラッといく人、強硬にいく人、腰を低く謙虚に「お願い」する人で別れると思います。

 

私はサラッと指示することを心掛けていますが、冷たそうな態度ですと、相手も良い印象を持ちませんので、態度に気を付けるようにしていました。

相手が余計なことを考える隙もなくサラッと指示を出すようになるにも、それまでの信頼関係や慣れが必要です。

 

3.敬語を使うべきか悩む

見ていると、年上の部下に対してタメ口で会話する人もいれば、敬語で会話する人もいますよね。

「ナメられたらいけない」と思っている人は、更に偉そうで高圧的な態度で話している人もいます。

 

ただ、やはり偉そうで高圧的な態度を取っている上司が人望を得られることは100%ありません。

 

偉そうに高圧的な言動をしている上司は、表向きはみんな聞いているようなフリをしますが、内心は「常識を知らないバカ」と思われがちです。

 

「ナメられないため」という意識は必要以上に偉そうで高圧的になりますから、「こちらの指示を聞いてもらうため」とか、「率先して自主的に動いてもらうため」という目的を持って、どう対応すれば良いかを考えたほうがいいです。

 

ちなみに私はずっと敬語で接していましたが、特にナメられたことはなかったので、敬語で接してもまったく問題ないです。

 

結局、どう接すべきなのか?

 私としては、まず仕事上の実力でズバ抜けるのが一番だと思います。

 

業務内容が上司と部下では違うため、どの部分の仕事でズバ抜けるかは意見も分かれると思いますが、基本的には自分の仕事の腕を上げることを優先したほうが良いです。

 

それが難しければ、部下のみんなが勝てない分野でズバ抜けることでそれを利用できます。

 

例えば私は、仕事とは直接関係のないスマホの設定や相続の知識等を使って年上の部下の相談に乗ったりしていたため、徐々に信頼を得ていきました。

 

そうした「みんなよりも優れた部分」をうまく利用していくことで、円滑に動いてくれるはずです。

 

「相手に何とかなってもらう」というよりも、「自分を活かす」という感覚を持っていくと意外とうまくいくかもしれませんね。